拷問ゲーム
「なぁ、高木。

お前はまだ、自分の立場をよく理解してねぇみたいだから、このオレがちゃんと教えてやるよ!」




志村はそう言ったあとに、オレの後頭部を足で踏みつけ、オレの顔は床にへばりついた。




「拷問ゲームの参加者は、拷問ゲームが終わるまで、オレたちの奴隷なんだ。

そんなお前がよ、オレたちに何を言っても、聞き入れられるはずがねぇんだ。

だって奴隷には、人権なんてねぇからよ。

中途半端に偽善者ぶって、自己犠牲で恋人を救おうなんてするヤツは、気持ち悪くて、ヘドが出る。

オレたちは、そんな偽善者の心を粉々に打ち砕いて、
その映像を金に変えようっていう営利集団よ。

お前なんかより、オレたちの方が、ずっと人間らしいだろ?」
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