拷問ゲーム
「たしかに、そういう親もいるかもしれない。

だけど、私は嫌なの!

私はあの人みたいに、体を売って、お金をもらう人が嫌いなの!」




「きれいごとじゃねぇだろ!

クソみたいな親だって、金稼ぐ手段を考えてるんだよ」




「私はあの人みたいにならないの。

私は、あの人みたいになるなら、死んでしまいたい。

私の未来は、あの人とは違って、キラキラ輝いてるって、信じたい。

そんなことを考えていると、私はいつも泣いてるの。

私、変わりたいんだ。

今の自分じゃない自分に私はなりたい」




オレは自分の未来をあきらめていた。




クズの子供は所詮、クズ。




どんなにあがいてみても、オレの未来は決まっているって、オレはずっと思ってた。




自分が変わるなんて、そんなことは、本当に夢みたいな話だった。




でもオレは、美優の言葉に心が揺れた。




もしかしたら、自分の未来って、変えられるのかなって。
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