拷問ゲーム
「この泣いているかわいそうな女たちをとなりの部屋に連れていきな」




志村は若い子分にそう言ってニヤリと笑った。




「敗者が決まるまで、この女たちは大切にしないとな。

このかわいらしい女たちのどっちかが、お金をたくさん稼ぐ商売道具になるんだからよ」




「志村、テメェ!」




オレはスキンヘッドの志村をにらみつけ、拳を固く握りしめた。




「おい、高木。

お前はまた気絶したいのか?

オレはこのボタン一つで、お前を殺すことだってできるんだぜ」




オレの首に巻きついている鉄の首輪が、オレに志村を殴るのをためらわせた。




オレはそんな弱い存在の自分が許せなかった。




今のオレは、本当に奴隷以下だ。




どんなに理不尽なことでも、オレは藤城たちには逆らえない。
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