拷問ゲーム
泣きながら怯えている大和田に、藤城は顔を近づけ、優しい口調で話しかけた。




「大和田、『参りました』って言ったら、お前は拷問の苦痛から解放されるんだぜ。

我慢しないで、言っちまえよ。

恋人のことなんて、どうでもいいじゃねぇか?」




泣き止まず、何も言わない大和田に、藤城は話を続けた。




「お前の恋人がさぁ、お前の知らないどこかで、卑猥な仕事をさせられても仕方ねぇんだよ。

立花遥香の親はよ、バカみてぇな借金を抱えてんだ。

だから、立花遥香は自業自得なんだよ。

体張って、金を返すのが当たり前なんだよ」




藤城はそう言って、大和田の肩を優しくポンと叩くと、大和田の耳元で悪魔の囁きをした。
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