拷問ゲーム
「高木、次はお前があの拷問を受けるんだぜ。

ああ、おもしれぇ!

本当におもしれぇ!

高木はびびって、ギブアップするのか?

そんときは、あの美憂って女は、売り飛ばされるけどな」




大和田の苦しむ声が聞こえる。




激痛に苦しむ顔がモニターに映っている。




大和田の未来はマイナスの方向に進むことが確定したのに、
藤城たちはそんなことを気にする様子もなくヘラヘラと笑っていた。




「高木、顔色が悪いぜ。

それも仕方がねぇか。

次はお前の番だからな」




オレは志村にそう言われると、胃がキリキリと痛んで、絶望感に包まれた。




大和田は本当に負けを認めないつもりだろうか?




拷問ゲームに耐えれば、耐えるほど、オレと大和田は不幸になるだけではないだろうか?
< 250 / 306 >

この作品をシェア

pagetop