拷問ゲーム
「それじゃ、大和田。

二本目の指を砕こうか」




藤城がそう言ったが、大和田は激痛に苦しみ、下を向いて、何も言わなかった。




「答えろ、大和田。

拷問ゲームを続行するのか、それとも負けを認めるか」




大和田はそう言われても、何も答えずに下を向いていた。




「おい、クソガキ!」




藤城はそう言って、大和田の髪をつかみ、無理矢理大和田の顔を上げさせた。




「テメェには、口がねぇのか?

はっきり答えろ!

拷問ゲームは続行か?」




泣きながら怯えている大和田の顔がモニターに映し出されると、
オレは胸がしめつけられて、冷静ではいられなかった。




オレはソファーから立ち上がり、モニターの前に座り込むと、狂ったように叫んでいた。
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