拷問ゲーム
オレは死にたくなるくらいの大きな不安に包まれると、吐き気がして口元を押さえた。




「どうした高木。

びびっちまったのか?

ギブアップした方がいいんじゃねぇか?

あの美憂って女は、売り飛ばされちまうけどよ」




志村はそう言って、ゲラゲラと笑っていた。




オレはそんな志村に、何かを言うほどの心の余裕はどこにもなかった。
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