拷問ゲーム

｢おい、高木。

久しぶりじゃねぇか？｣




藤城がそう言って、あのゲスな笑みをオレに向けた。




｢高木、拷問ゲームは楽しかっただろ？

自己犠牲って、どんな気分だ？

お前って、ドＭだろ。

バカが不幸になってくって、最高におもしれぇよ｣




スキンヘッドの志村は、オレをバカにしたようにそう言って、笑っていた。




〈 こいつらに関わっちゃダメだ。

オレはここから逃げなくちゃ 〉




オレがそう思って、体を動かそうとしたとき、オレは自分の体を固定しているものに気づく。




それは、オレが忘れもしない拷問椅子だ。




オレはそれに気づくと、気が狂いそうになって、叫んでいた。




｢ふざけんなよ！

何でオレが、拷問椅子に座ってんだよ！

拷問ゲームは終わったはずだろ？

オレはもう自由だろ？｣