拷問ゲーム
「美優は未成年だぞ。

親の借金の話をしても仕方がないだろ?」




「お兄ちゃんは黙ってな。

オレなら美優に大金を稼がせてあげられるんだ。

美優は、かわいい顔をしてるからね」




「未成年にそんなことさせたら……」




オレがそこまで言ったとき、藤城の蹴りが飛んできて、オレは畳の上に倒れ込んだ。




「オレたちはな、美優に明るい未来を与えてあげる善意の人間だぞ!

借金抱えたまま、年を取っていくよりも、体を売って、大金稼いだ方が得なんだよ!」




藤城はそう言って、美優の腕を引っ張った。
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