拷問ゲーム
「おい、兄ちゃん。

そんなに怖い顔するなよ。

オレは善意の人だぜ。

借金苦の美優を助ける手段をオレはお前に与えたんだ。

もしかして、びびったか?

止めてもいいんだぜ。

そんときは美優に素敵なお仕事で稼いでもらうだけだからよ」




「やるに決まってんだろ!」




オレはそう叫んで、泣いてる美優を見つめていた。




美優は、もう一人のオレだ。




美優の未来が暗闇に閉ざされるときは、オレの未来が終わるときだ。




オレは藤城をにらみつけ、藤城に叫んでいた。
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