拷問ゲーム
「見捨てちまえよ。

立花遥香のことなんて。

恋人って言ったって、所詮は他人じゃねぇか?

なぁ、大和田、『参りました』って、言っちまえよ」




オレは藤城のその言葉で、大和田が「参りました」って言うことを期待していた。




そうすれば、オレはこの拷問ゲームから解放されて、オレと美優は救われる。




立花遥香とかいう女は気の毒だが、世の中の誰よりも、オレは美優のことが大切だった。




オレは美優の夢を叶えたい。




美優をキラキラって、輝く女にしてやりたい。




だからオレは、美優を汚すわけにはいかないんだ。




美優はオレの大切な恋人だから。
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