拷問ゲーム
オレはそう言った藤城のゲスな笑みを見て、腹が立った。




結局、この藤城っていう男は、オレたちが苦しみ、悲鳴を上げる姿を見たいだけなんだ。




オレがそんなことを思っていたとき、リビングのドアが開き、一人の男が入ってきた。




「おお、藤城ちゃん。

そろそろ拷問ゲームの始まりだね」




そう言って、リビングに入ってきたのは、スキンヘッドの人相が悪い男だった。




「志村、ようやく来たか。

お前の大好きな拷問ゲームが始まるからよ。

今日は監視部屋を担当してくれ」




「オレ、拷問者が好きなんだけどなぁ。

藤城ちゃんが、今日の拷問者かい?」




「ああ、そうだ。

今日は若い二人の悲鳴を近くで聞きたいからな」




「ハッハッハッ。

藤城ちゃんらしいや。

しょうがねぇな。

今日は監視部屋から拷問ゲームを楽しむよ」
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