拷問ゲーム
「この顔に火傷の跡がある不細工な男が、鮫島雅功だ。

こいつはガキの頃に、顔にひどい火傷を負って、それ以来、コンプレックスの塊よ。

鮫島は、人が不幸になるのが大好きなんだ。

まぁ、その辺はオレと同類だな」




オレは藤城にそう言われ、鮫島に目を向けた。




鮫島の赤くただれた顔は、本当に醜くて、鮫島がコンプレックスの塊なのがオレにも容易に理解できた。




「この左腕がない顔面凶器な男が、木崎直治だ。

こいつは十代の頃、ケンカで左腕をなくしちまったんだ。

今でこそ、無茶なケンカはしなくなったけど、こいつの顔面凶器は、こいつがヤンチャだった頃の名残よ」




オレは藤城にそう言われ、木崎に目を向けた。




木崎のこわもてな顔は、顔面凶器と呼ぶにふさわしかった。




きっと木崎は、ケンカが趣味の暴力ヤローだと、オレは直感的に理解していた。
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