拷問ゲーム
「それじゃ、今から拷問ゲームを始めるぜ。

このゲームは、お前が望んで始めたゲームだ。

だからオレたちは、絶対に手加減しねぇぜ。

お前がオレたちの拷問に耐えられないと思ったときは、
ちゃんと『参りました』って言うんだぜ」




「誰が言うかよ、そんな言葉!」




オレはそう言って、藤城をにらみつけた。




「たとえ、どんな拷問でも、オレは『参りました』なんて言わねぇんだよ。

そんなこと言うくらいなら、オレの舌を引っこ抜いて、便所に捨てた方がマシだ!」




「舌を引っこ抜いて、便所に捨てるかよ。

お前もなかなか、拷問のセンスがあるじゃねぇか」




藤城はそう言って、ニヤリと笑った。




「それじゃ、中川。

高木を拷問椅子に座らせろ!」




藤城がそう言うと、中川と島田がオレの両脇を抱えて、
オレを拷問椅子と呼ばれている椅子に無理やり座らせた。
< 73 / 306 >

この作品をシェア

pagetop