拷問ゲーム
オレが座ったその拷問椅子と呼ばれている鉄製の椅子は、
床にボルトで固定されていて、動かないようになっていた。




そしてその拷問椅子には、皮のベルトがついており、
中川はその皮のベルトで、オレの胴体を固定した。




「拷問ゲームの参加者が逃げまわるとよ、時間ばかりが過ぎて、面倒なんだよ。

そこでオレは、この拷問椅子を考えたんだ。

人間の体の自由を奪って、いじめてやるって言うのは、
きっと人間の本能に根づいた行為なんだと、オレは思うぜ」




拷問椅子に固定されたオレは、どんなにあがこうとも、自力で逃げることはできない。




オレの運命はこの瞬間に、ゲスな藤城に握られていた。
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