詰まらぬ日常の一コマ
幼稚園だろうか、保育園だろうか、よくわからないのだけれど、
その頃の私は、何故か牛が、好きだった。
臭いのキツい牛小屋の牛を見て居るのは、何故だか楽しく、ちっとも飽きなかった。

寝て居る牛、もぐもぐと草を食らい、せわしなく口を動かす牛、
一見ぼぅっとしているように見えるが、意外に素早く、尻に付いた蠅を、尻尾で払う牛…。

彼らは、ただもくもくと生きて居る。
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