年下男子とリビドーと
すぐに服を脱がされて、挿入れられてしまった。
嫌だ、こんなの。
怒ったような苦しそうな表情で、目の前に覆いかぶさる紘希。
「あのバイトの男か」
図星を突かれて、身体がビクッと仰け反る。
「そうなんだな! 大学生とか言ってなかったか? そんな若い奴、一時の気の迷いだろ。お前捨てられるぞ」
紘希に睨まれて、身体が震えた。
その通りなのかもしれない。
だけど、紘希の口からそんな下品な言葉、聞きたくなかった……。
わたしは、ただただ哀しくて、気付けば嗚咽を漏らして泣いていた。
そんなわたしの様子に、紘希が我に返ったように動きを止め、わたしから離れた。
「……ごめん……俺、どうかしてるな……」
以前から、頭に血が上ると自制心が働かなくなるのだろうとは、感じていたが
別れ話をして、こんな風に、わたしの気持ちも無視するなんて……。
酷いと思ったけれど、酷いのはわたしの方なのか……。
「……わたしが、紘希を裏切ったから……もう、一緒には居られない……ごめんなさい」