大好きです


冬にさしかかる12月。

向かいの家にお兄ちゃんの車が停まっていた。

お兄ちゃん帰ってきてるんだ、、、。


と会いたいと言うはやる思いと、直接聞いたら泣かない自信が無くて、お兄ちゃんに会わない事を祈りながら学校へ向かう。


なのに、、、。



祈り届かず、向かいの玄関のドアが開き中からお兄ちゃんが顔を出した。



私は、そーっと通り過ぎてしまおうと思ったけど、やっぱりそうは行かなくて。


「紗季!」


と少し過ぎた後らから呼び止められた。


知らない顔をして行く訳にも行かなくて後ろを振り向き、

『お、おはよう、、。
お兄ちゃん 帰ってたんだね、、、。』


「夕べ遅くにな。 学校だろ。 乗せてってやるよ。

ほらっ!」

と言って車のドアを開け私に乗れと促す。

『 え、、。 い、いいよ。まだ時間大丈夫だし、、。』

「 何遠慮してんだよ。 今までなら俺の時間気にせず送らせてんだろ。 ほらっ!行くぞ!」

お兄ちゃんに言い切られ私は車に乗り込んだ。

< 12 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop