大好きです
冬にさしかかる12月。
向かいの家にお兄ちゃんの車が停まっていた。
お兄ちゃん帰ってきてるんだ、、、。
と会いたいと言うはやる思いと、直接聞いたら泣かない自信が無くて、お兄ちゃんに会わない事を祈りながら学校へ向かう。
なのに、、、。
祈り届かず、向かいの玄関のドアが開き中からお兄ちゃんが顔を出した。
私は、そーっと通り過ぎてしまおうと思ったけど、やっぱりそうは行かなくて。
「紗季!」
と少し過ぎた後らから呼び止められた。
知らない顔をして行く訳にも行かなくて後ろを振り向き、
『お、おはよう、、。
お兄ちゃん 帰ってたんだね、、、。』
「夕べ遅くにな。 学校だろ。 乗せてってやるよ。
ほらっ!」
と言って車のドアを開け私に乗れと促す。
『 え、、。 い、いいよ。まだ時間大丈夫だし、、。』
「 何遠慮してんだよ。 今までなら俺の時間気にせず送らせてんだろ。 ほらっ!行くぞ!」
お兄ちゃんに言い切られ私は車に乗り込んだ。