大好きです
「そー言えば、紗季 受験だろ。 何処受けんだ? 」
お兄ちゃんにそう聞かれて、私は言葉を濁らせて答えた。
その後もお兄ちゃんに受験で解らない所はないかとか、幾つか会話をしたけど、私は どんな顔をしてそれに答えていたのか 今にも泣きそうだった。
学校が近づき、お兄ちゃんが車を停め、私が車を降りようとした時、
お兄ちゃんが、
「紗季!、、、。」
お兄ちゃんに腕から その熱が心臓をやけにうるさくさせる。
「、、いや、、。わりぃ。
じゃーな。」
何か言いかけたまま、それを言わないままお兄ちゃんは、車を発進させた。