大好きです
受験生だと言うのに、だから休みたく無くて学校に来たのに、授業に全く身が入らないまま、午前の授業は終わろうしていた。
「紗〜季! お弁当食べよ!」
といつもの声が聞こえてきた。 親友の真由香だ。 隣のクラスから毎日こうしてお弁当の時間にやって来る。
とてもサバサバしていて、頼れるアネゴ!って感じの真由香は、この時間を待ってましたとばかりに私の前の席の椅子に腰をかけお弁当を広げ始めた。
「紗季。 そんなに腫らした目で。 何があったか話してみな! 何も無いとは言わせ無いよ!」
そう真由香から、問いただされて お兄ちゃんが結婚する事を話た。
私がずーっとお兄ちゃんを思い続けている事は小、中、高と同じ学校の真由香には話してあって、ずっと応援してくれてる。
「そっか〜。那智さん、結婚するんだ、、。
私はてっきり那智さんも紗季の事 歳は離れてるけど、思ってくれているんじゃないかと思ったんだよ?」
真由香にそんな風に言われて又涙が止まらなくなってしまった。
私は、その後の授業をとても受ける事が出来ずに、保健室で、過ごした。
夕べ眠れなかったせいか ひとしきり泣いたら、睡魔がやってきて、いつの間にか眠ってしまっていた。