空の上から愛してる
優くんへと繋がっていて欲しい。
そう強く願ってはダメですか?
「優くんすごいね!!百合負けちゃったぁ」
学校の帰り道、あたしたちは手を繋ぎ、一緒に帰っていた。
「まぐれだよ。百合もすごいじゃん」
ぽんっとあたしの髪の毛を撫でてくれる瞬間がたまらなく好き。
子猫のような気持ちになるから。
「じゃあ…一つお願い聞いてもらってもいい?」
「うん、何?」
優くんからそんなことを言ってくるなんて珍しい。
どうしたのかな?
「プリクラ撮ろ?二人だけで」
そのお願いは嬉しいお願いだった。
また想い出が増える。
「うん…」
断るなんてできないよ。照れながら言うなんて反則。
抱きしめたくなるから。
あたしは最高の笑顔をカメラに向けた。
優くんもとびきりの笑顔をしていた。
あたしはそれを携帯に貼る。
剥がれないように、強く。
やはりあたしの居心地の良い場所は、ここしかない。
優くんの隣。
ずっと変わらない。
あたしにとって、あなたの隣が一番落ち着く場所です。