空の上から愛してる


でも何度も続けてしまう恋。
人間の特性のひとつなのかもしれない。


でもこの恋が最後であって欲しいと強く願う。



昼が過ぎたころ、あたしは家に戻り、優くんからの連絡を待つことにした。
部屋にはまだ昨日の余韻が残っている。

綺麗に折ってあるラッピング用紙。
乱れるシーツ。
優くんのお泊まりセット。


どうしてこんなことになってしまったのだろうと考えるけど答えはなかった。
見当たらないのだ。


笑いあって、キスをして、愛し合って。
最高の瞬間を一緒に過ごせることができて…

舞い上がっていたのはあたしだけかな?



あたしはベッドの下からあるものを取り出す。
それは作りかけのアルバム。
水族館のときに撮った優くんとの想い出の写真をここに貼ろうと思い、最近買ったピンク色のアルバム。


その中に一枚、あの人との写真が隠されていた。



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