空の上から愛してる
「あたし何にもしてないと思うんだけどなぁ。不安だから行くね!」
「うん!頑張って!って何をって感じだけど」
「あはは!ありがと。また明日ね!」
瞳と別れ、小走りで職員室に向かう。
まさか、あなたに会うなんて予想していなかった。
職員室の前で呼吸を整えて、ドアに手をかける。
開けると、整えたばかりの呼吸が止まった…。
目の前には…優くんが立っていたからだ。
明るい髪の毛。
彼が太陽にみえた。
錯覚なのだけれど、輝く太陽に思えたの。
どくん、と心臓は弾み、手に汗が滲む。
どうしよう、と頭の中はパニック状態。
優くん、また背が伸びた?
久しぶりにこんな近くで見た。
あの笑顔を望むけれど、優くんの瞳は曇っていた…。
蔑むような…
氷のように冷たい表情だった…。
あなたはあたしから離れていく…そう感じた。