空の上から愛してる



感謝しなくちゃいけない人たちは沢山います。



あたしはその人たちに何度お礼しても感謝しきれない。


ありがとう、勇気をくれて。
背中を押してくれて。



本当に、ありがとう。




「感謝してもしきれないよ…ナナには本当に感謝しているんだ…俺の背中を押してくれた歩…それから、俺の本当の気持ちを教えてくれた…安里。もっともっといる…」





泣いているあたしを屋上に連れてってくれて、励ましてくれた斉藤くん。
遠くでいつも見守ってくれる安里くん。


泣くあたしにいつも胸を貸してくれる瞳。


一度離れたけれどまた友達だと言ってくれた沙紀。


自分も辛いはずなのに、優くんを任せてくれた広瀬さん。



あたしはみんなに支えられているから生きている。




「あたしも…感謝しなくちゃね…?こうしてまた優くんの腕の中に包まれて…嬉しい…」






この温もりは永遠に…。




< 363 / 468 >

この作品をシェア

pagetop