空の上から愛してる

～２.醜い感情～

醜い感情が溢れ出したのは、翌日からだった。
まさか自分がこんなにも醜くなるなんて知らなかった。



苦しい、助けて。
叫んでも誰にも聞こえていない。


嫉妬で狂いそうになる。


…朝、起きると体が重かった。
そして昨日のことを思い出す。

昨日、あたしの携帯を鳴らしたのは、木田和樹という人だった。
メールアドレスを教えたのは、優くん。
まさか、と思ったけれど優くんからメールが来なかったから、きっと真実なのだろう。


本当は嘘だと信じたかった。


あなたの口から聞かないと、それは真実じゃないかもしれないね。
だから今日、聞くことにしよう。


木田くんからのメールに対し、あたしは返事をした。
だって、木田くんは何も悪くないから。
ここであたしがメールを送らなかったから、木田くんに悪いと思った。


だから、メールのやりとりを続けた。