空の上から愛してる


会いたい気持ちは膨らむばかり。



それからティファニーは優くんとの想い出を聞いてきた。
あたしは話が途切れることなくティファニーに話していく。
持ってきた写真を見せながら、想い出を語る。
毎日優くんを思い出すことができて幸せだった。


ティファニーは飽きることなく何時間でも話に付き合ってくれて、いつの間にか本当の家族のようになっていった。


そして帰国日。
あたしは帰国日を8月27日にした。
その日はあたしの誕生日。
ティファニーが『誕生日は愛する人と過ごすものよ』と言ったのがきっかけ。
その言葉を聞いた瞬間、この日にしようと決めたのだ。



そしてカナダでの生活が残りわずかになり…
みんなと仲良くなったところでお別れとなった。




あたしの運命は、
もう限られた時間しか残されていなかった…。




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