空の上から愛してる
《いきなりどうかしたの?もしかして、優のこと好きとか?
アドレスは、yuu-1227@…》
優くんのアドレスが本文の最後に添付してあった。
それを見た瞬間、手にじわりと汗が滲み出た。
緊張をしているのか?
嬉しいからかな?
そんなのどちらでもいい。
これでメールができる。
お礼のメールを木田くんに返信をしてから優くんに送ろう。
木田くん、あたしって身勝手だったよね。
人の気持ちを簡単に傷つけて。
どうして、人は恋をすると周りを見れなくなっちゃうのかな。
答えは…ありますか?
でも…
あたしは優くんがすごい好き。
木田くんにお礼をし、次は優くんにメールをする。
なんて打てばいいの?
怖いよ、どうしよう。
返事くるかな?
このアドレスで間違っていないよね?
不安が押し寄せてくる。
数十分、携帯とにらめっこをし、こう送ることにした。
《鈴木くんですか?小林百合です》