桜色は君の星
結芽は、そう言いながら馨の背中をポカポカした。



『ハイハイ…悪かったって』



『そんなんだと女子に持てないよ!!』



『俺は好きなやつにだけ好かれればいいの!!』



『馨…好きな人いるの?』



『いる…』



『髪が短くて可愛いやつだよ』



(私も髪短いけど可愛くないし…)



『結芽にはいないの?』



『いるよ…』



『やっぱり男っぽいから女が好きなのか?』



ポロッ



『おい…マジ泣きはやめろよ…』



『馨なんて知らない!!』
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