地上最強。
1ヶ月の辛抱
コンコンッ!
「おはようございます。お嬢様」
「おはよぅ。倉田さん。」
「朝食の準備は整いましたよ。ご用意がおすみになられましたら、お召し上がりください。」
そう言って、ウチの家のお手伝いさんの倉田さんが、テーブルに朝食を並べてくれる。
「母さんと、父さんは‥?もう、行っちゃったの?」
「はい。栄一さんは、昨日の夜、すぐにたたれましたよ。江美さんは、今朝。」
優しい笑顔で微笑みかけてくれる倉田さん。
「そっかあ。また、一時帰ってこれないのかなあ?」
「そうですねえ‥今回はアメリカですので‥来月じゅうに帰ってこれるかも分からないとおっしゃってました。」
「そっか‥お仕事うまくいくといいな。」
用意が終わった私は、倉田さんが
もってきてくれた朝食を食べて
玄関へ足を運ぶ。
「いってらっしゃいませ、お嬢様」
お手伝いさん達がお見送りしてくれる。
「行ってきます!」