いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
わからないのは、この場合も理由。
授業中に寝ていたり、さぼったりするくらいでそこまで落ちるはずないよね?
もしかして意図的に順位を落としてるの?
なら理由は……?
考えは底をつかず、あたしの頭をぐるぐる回る。
どうしてだろう。
ただのクラスメイトなら、ここまで気に留める話でもないのに……。
「……、」
考えて、思考が止まる。
あたしにとって黒崎くんは、ただのクラスメイトじゃ、ない……?
クラスメイトであることさえも嫌悪なはずの彼のことを。
ドクンッ……。
予告もなしに、軽く胸が跳ねた。
じわりとそこが熱を帯びた気がして、あたしは慌てて水筒を口にした。
氷入りの水筒がカラカラと音を立てながら、勢いよくあたしの体へとお茶を流し込む。
あの夜のように、一瞬で冷める胸の熱。
……どうしちゃったの、あたし。
ちょっとおかしいんじゃないの、と首を何度も横に振りながら水筒を握りしめていると。
「どうしたの?」