いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。



邪魔をされた、とかそんなことを言うつもりはないけど、もしかしたら電話を掛けてきたのは和久井くんかな、と思って。



「え?」



振った話にポカンとする和久井くん。



「あ……」



和久井くんは関与してない話?

もしかしたら、一部の人しか知らないことかもしれない。



「なんかあったの?」



逆に振られてあたしも困った。

言っちゃっていいのかな……。



「えっと……その日の夕方、律くん学校に行ったと思うんだけど……」


「律が?いや?見てないけど?」


「……」


「休日の部活はいつも3時くらいに終わるし、確かその日は部員たちとそのあとカラオケ行って……。……え、」



気まずい空気があたしたちの間に流れる。


律くんに電話がかかってきたのは、午後3時過ぎ。

お茶をしにカフェにいた時だった。

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