いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。


うそっ……小野先生……?


間違いなくそう。

だって、今日この格好をした小野先生の英語の授業を受けたもん。


そして手前に視線を動かすと……相手は制服を着ていた。




「え……」



今度こそ、口から漏れた声。


背中側しか見えないから輪郭は分からないけど。



それは、教室で見慣れた後ろ姿。

少し猫毛の柔らかそうな栗色の……。






「……り……つ……くん……?」



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