いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
「保健室には自分が連れて行きたかったんじゃない?でもなんと!黒崎は『いい』ってバッサリ斬って、彼氏差し置いて美優をかっさらって行ったんだから!」
……!?
かっさらうって……。
「美優の取り合いみたいであたしの方がドキドキしちゃったよ~」
ドクンッ……。
見てもない光景だけど、自分自身にそんな事態が降りかかってたなんて考えただけでも胸が高鳴る。
それは。
あたしを連れて行ってくれた黒崎くんに……?
後は俺が…って言ってくれた律くんに……?
「保健室から戻ってきた黒崎は、『柏木さん朝から体調悪かったみたいです』なーんて涼しい顔で言っちゃって」
「……そう、なんだ」
昨日あんなことがあって、黒崎くんはあたしに同情してくれたんだね。
あたしが昨日寝れなかったこと、多分わかってるはずだから……。
それですら今のあたしには救いになった。
「そーしたら律は悔しそうな顔してたよー」
「……」