いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。


ねえ、律くん。

あたしはどうしたらいい?


昨日見たことを問いただしたら、ごめんと言って、あたしだけの律くんになってくれる?


……ううん。

そんなの望んでない。

みじめなシンデレラから早く解放されて、目立たず誰にも影口を言われずひっそり学校生活を送れればそれでいい。


こんなあたしが律くんに優しくもらえただけで……もう、十分なの……。


だからあたし。

自分からこの魔法を解くね……。

< 183 / 389 >

この作品をシェア

pagetop