いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
「補習」
質問にちゃんと返してくれた黒崎くんの手には、ペンケースとプリント数枚。
「補習?」
「赤点者には補習がある」
「あー…」
事実上最下位な黒崎くんは、全ての教科で赤点なのかも。
「補習にはちゃんと出るんだ?」
「どうせ暇だしな」
"最下位上等"な黒崎くんが補習に出るなんて意外。
補習に出るくらいなら、最初から最下位なんて順位取らなきゃいいのに。
「アンタは?」
「あたしは……」
「まさか白鳥待ってると言うんじゃねえよな」
「……っ」
図星をつかれて言葉に詰まるあたしに吐き出されるのは盛大なタメ息。
「アンタってお人よしなの?それとも本気でバカなわけ?」