いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
最悪なキス
「……いま、なんて……?」
聞き返したのは、この状況が理解できなかったから。
ううん、状況っていうのはちゃんとわかっている……つもり。
今は放課後で、ここはあたしの教室。
目の前にはクラスの男の子。
理解できないのは、その、内容。
「だからさ、好きだっつってんの」
律儀に彼がもう一度告げたのは、確かにさっき聞いた言葉どおり。
……聞き間違いじゃなかった。
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最悪なキス