いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。



去年、明應高校の教師として現れたときには心底驚いた。


父さんから手切れ金だけじゃなく、就職先まで斡旋してもらっていたのかと思うと落胆は尽きない。


どの神経で明應の教師になれるっつんだ。

そのうえ生徒と不適切な関係にあるとかふざけてる。


どんな魂胆で"うち"とまた関わっているのか調べようと、小野美鈴に目をつけていたところ、たどり着いたのが白鳥との逢瀬だった。




「絶対に許さねえっ……!!」



今日も学校で見たその笑顔に胸の中がえぐられる想いがして、写真をクシャリと丸めた。

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