いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
ニヤニヤしながら言われ、一気に上昇する体温。
……万葉ちゃんにだけは、話してたんだ。
「……うん、律くんがね、ペアリングなんかどうかって」
あたしが照れながら小声で言うと、万葉ちゃんはグーにした手をバンバンバンと机に叩きつけた。
「なにそれっ、羨ましすぎるぅーー!!」
その大声に、クラスでお弁当を食べている他の子の視線が集まるのが分かった。
うわっ……。
「万葉ちゃん声大きいッ……」
あたしは両手をわたわたさせて、万葉ちゃんの興奮をしずめさせる。
あたしに向かって羨ましいとか、律くんのこと以外にないもん。
聞き耳を立てられるに決まってる。
……なんか、イヤだな。
椅子に座りなおした万葉ちゃんは、ごめんごめんと両手を合わせた。