いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
その一歩を
昨日は、教室へは戻らずそのまま家へ帰った。
そして今日。
俺への風当たりの強さを覚悟して入った教室には、また違う空気が漂っていた。
いよいよヤバいヤツ……そんな風に見られているのか、俺を抹殺したかのように、誰も目も合わせず、関わろうともせず。
壁……。
これが、俺とクラスメイトの壁なのか。
"ほんとは壁なんてどこにもないんだよ"
……そうだな。
原因は俺にある。
俺はいつだって自分で壁を作っていた。
人と関わることを面倒だと思い、自分から排除してきたんだ。
楽だと思っていたそれも、ただ自分が弱かっただけだと改めて思い知らされながら、空気のようにいつも置かれている自分の席につけば。
……左側が気になってしょうがねえ……。
昨日あんな強気な言葉を投げたのは自分なのに、なんでこんなに緊張してんだよ。
俺に対して緊張するのは柏木だけで十分だったのに、なんだよこのザマ。
ドクン……ドクン……
クソッ……。
挙句には、心臓の音が頭の中にまで鳴り響いてくる。
なに意識してんだよ。
俺らしくもねえ……。
しっかりしろよ、俺!