いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
写させてあげたいところだけどあと1分でチャイムが鳴る。
小野先生は授業が始まってすぐに課題を集めるから、もう間に合わない。
計画はまた今度だね、和久井くん。
席に着席した律くんを後ろから眺める。
ひとまず律くんの変わらない態度に、まだバレていないっていう安心感で少しだけ心が軽くなる。
でも、この不安はこれからもずっと繰り返される。
これからこんな風に毎日を過ごして行かなきゃいけないのかな。
そんなのって苦しすぎるよ……。
事実は話せないけど、心の中だけではつぶやく。
ごめんなさい、律くん……。