いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
ひどい人
「うわっ、可愛い……!!」
今日はデートの日。
あたしは迷った挙句、クリーム色のワンピースを選んだ。
胸元も割と開いてるし丈も膝上だからちょっと恥ずかしいけど、涼しげで今の季節にピッタリだと思ったから。
そして。
爽やかなスカイブルーが広がる空の下、待ち合わせ場所での律くんの第一声がさっきの。
「……っ、」
ストレートすぎる言葉に、胸がキュンと音を立てた。
見慣れないカールが肩の下で揺れる。
今日は毛先も巻いて、前髪もふんわりと横に流してみた。
少しだけ化粧もした
……あたしなりに頑張って、おしゃれしたんだ。
「やばい、ドキドキが止まんないんだけど」
「……律くん……」