いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
「今日で俺達、つきあって1年だな」
「覚えててくれたの?」
あたしにとっては特別な日だからもちろん覚えてたけど、律くんまで覚えてくれてると思わなくてびっくりする。
「当たり前だろ?俺の一世一代の告白だったんだから」
律くんがあたしの肩に手を回してふたりの間に距離がなくなった。
「そんな……一世一代だなんて」
大げさだけど、とってもうれしい。
「そんな大事な日は、やっぱり美優と過ごさなきゃな?」
「……え?じゃあ、部活が休みっていうのは……」
もしかして……。
「実は、サボリ」
「…………律くん……」