いつか、このどうしようもない想いが消えるまで。
心の中のモヤ
「土曜日はほんっとにごめんな?」
月曜日。
学校に着くなり、あたしの元へ律くんがすっ飛んできた。
電話やラインでも、もう十分ってほど謝られたのに。
顔の前で両手を合わせる律くんは、デートの途中で学校へ行ったことをまだ気にしているみたい。
「律くんってば謝りすぎ……もう大丈夫だよ?」
あたしのしたことに比べたら、そんなのまったく謝るに値しないのに。
謝られるほど苦しくなる。
そうしたらあたしはどれだけ謝らないといけないんだろう。
土曜日のことを含めたら、もう謝って済むことじゃないかもしれない。
「部活があったのにありがとう」
むしろお礼を言わなきゃいけないのはあたし。
「サッカー部は大丈夫だった?」
胸の内を隠して、笑顔を見せる。