私とあなたとの関係

はるside

あの後急いで教室へと駆け込んだ私。

泣いているところに

(ガラッ)

ドアが開く音がした。

「は、る??」

「!?ひ、ひろむくん。」

な、なんでひろむくんが来るの?

あっ、やばい!私泣いてるのバレちゃう。

「なぁ、あそこいろっていったよな?」

「ご、ごめんなさい。どーしても、ま、待ちきれなくて。」

「ってことゎ見たんだな。」

「!?見たくてみたわけじゃないから。」

あーあ、可愛くない言い方しちゃったな。

「それゎわかってるけどさー、」

「じゃー、なによ!?」

「俺もしたくてしたわけじゃねぇから。」

そんなこと、わかってるよ!

でも、聞かないと…………

「でも、拒否んなかった。」

「あれゎ、ただびっくりしただけで!
拒否する暇がなかったんだよ!」

「そーなんだろー、け、ど、」

そーなんだろーけど、寧々さんが相手だったら、嫌でもうたがっちゃうよ。

「なんだよ!俺を信じられねぇってのか?」

「そーいうわけじゃないけど………」

そーいうわけじゃない。

けど……………

不安なんだもん………







「じゃー、なんなんだよ!」









「そー言われても………………


















私も分かんないよ!」














そー言って教室を飛び出した。

「はぁ、なにやってんだろ。



ひろむくんにも呆れられたかな……」








教室を出て、ボソッとつぶやいた。
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