キミの隣、笑顔のあなた
茉依side
「茉胡っ!!」
試合をしているときは、周りの声はあまり聞こえない。
コート上の声と、監督の声、ベンチからのタイマーのカウントぐらいだ。
・・・残り3秒。
走っている茉胡に、我ながらナイスパスを出し、スリーの内側、台形の外側のエリアからシュートを打たせる。
セーフティーで戻っていた相手は、速攻でレイアップかゴール下のジャンプシュートで来ると思って入るから拍子抜けした表情。
ピ—————————ッ