キミの隣、笑顔のあなた






シュッ———————

タイマーの音と同時に、茉胡の放ったシュートはゴールへと吸い込まれていく。



「「「うあああああああああああああ!!!!!」」」



試合が終わるとようやく、私の意識は周りの声を拾い出す。


『ありがとうございました。』

試合終了の挨拶を終えると同時に、ギャラリーからクラスメイトが降ってきた。

「おめでとーー!!!」

「枩谷がバスケうまいのは知ってたけど、古内さんもうまいんだね!!」

「最強コンビだ!!」

『ただいまの試合の結果をお知らせします。
 女子バスケットボール競技、1-3対3-7、45-23で1-3の優勝です。』

全校に流れたアナウンスを聞いて、またクラスメイトが言葉になっていない声を出している。




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