キミの隣、笑顔のあなた




「・・・・・っ。」

家に向かう途中、涙が止まらなかった。


一緒だったんだ。何もかも。


優勝したら茉胡に本当の気持ちを伝えるつもりだった。

でも... 誕生日の時と一緒。


また、言えなかった。



茉胡、キラキラしていた。

恋をして、それを言葉にできて、ちゃんと、伝えることができて。

堂々と、恋をしてるって言えている。




—————うらやましい。




同じ人を好きでも、そこに想っている長さや、想いの大きさは関係ない。
声に出して、言葉にして、誰かに伝えたほうが、一歩ずつ好きな人へと近づける。





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