キミの隣、笑顔のあなた
茉胡のことを恨んでいるわけでも、憎いわけでもない。
茉胡は自分で幸せを手に入れたんだ。
...私とは違う。
色んな壁にぶつかってそのたびにちゃんと向き合って、それで今がある。
逃げた私には、傷つく資格も、まして茉胡を恨む資格もない。
あの人の話を聞くと、茉胡を応援している自分と、まだ好きな自分の両方に板挟みにされてしまう。
いつまでもそれから逃げようとする私を、まるで神様はちゃんと向き合えって言われてるようで、余計にいやになる。
ガヤガヤガヤガヤ——————
周りの音ではっと我に返ると、目の前には校門が見えていた。
考え事をしているうちに、いつの間にか学校までついていたらしい。
私はいつも通り、朝のHR15分前登校。
茉胡の席を通りながら、茉胡の席の1つ後ろに座る。