キミの隣、笑顔のあなた
澄にいが本当に大好きだからこそ、ずるい、うらやましい、やめて澄にいをとらないで。
・・・どろどろした感情。
親友が大切で、普通じゃない恋にもがいて苦しんで、それでも前に進もうとしているのを目の当たりにして、スカッとした感情。
好きの種類は違えど、そんな2人を想っている自分、茉胡の恋を応援している自分もいる。
————それはまるで他人事のように。
「茉依―!次、1年男子の200m走だってよー!」
「へー。」
「リアクションうっす!『きゃああああああああああ!!!』
「えっ!?なに、うるさ。」
「・・・あ!ほら、あの子。」