キミの隣、笑顔のあなた




突然の女子たちの叫び声に右耳を抑えながらも茉胡の指さす方を見ると、そこには背の高い男の子がいた。

半袖の上からでも、遠めからでも良くわかる、程よく筋肉の付いた、顔立ちが爽やかな好青年。

「わあ、イケメン。
 っていうかかっこいい系な顔立ち。だれ?」

あれ、足の筋肉と腕の筋肉的に、たぶんバスケ経験者だと思う。

「え!?まって、茉依、知らないの?!」

あり得ないという表情を浮かべながら私を見ている茉胡。

「あー、でも、まあ、茉依、そう言うの興味なさそうだしね。」

「うん。」

茉胡の言葉に、コクコクとうなずいて見せた。

それに、澄にいのほうがすべてにおいてかっこいいと思う。

なんて、言わないけど。本当にそうおもう。




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